2019.10.10
ママがライバル?!自分でぜんぶ作っちゃう子ども料理教室
こんにちは。にじねこMiiです。
今回は松戸を中心に活動を広げている、「まじかるれっすん」という子ども料理教室に行ってきました。こちらは小学生から参加できるのですが、最大の特徴はみんなで役割を分担するのではなく、すべて自分自身で調理するところ。一体どんな料理教室なのか、さっそくレポートしちゃいます!
取材に伺ったのは、「まじかるれっすん」の本校でもある松戸教室。新京成線「松戸」駅西口から徒歩2分の「カフェ ラブリング」が会場です。ちなみに「まじかるれっすん」にはたくさんの講師の先生がいて、松戸市内を中心にあちこちで教室を開いています。
レッスン開始の9時半に向けて、先生たちは早くから準備にとりかかっていました。参加する子どもたち全員分の食材やまな板、包丁などをそれぞれ用意します。
この日参加する子どもたちは7名。1年生から6年生まで幅広い年齢層です。お母さんの手も借りながら、まずは自分のコック服で身支度を整える子どもたち。なんだか急に顔つきがキリっとしたみたい♪
意外だったのは、参加していたのが男の子4人、女の子3人とほぼ同じ割合だったこと。なんと、「まじかるれっすん」に通う子どもたちの約3割は男の子なんだとか!女の子の場合、友達同士で誘い合って始める子が多いのに対し、男の子はその子自身が料理が好きだから、と始めることが多いのだそう。
最近は小学校の高学年になると、「自分でメニューを考えて朝食を作る」なんていう宿題が出たりしますからね。時代もずいぶん変わったなあ・・としみじみ。「食」は毎日の生活とは切っても切り離せないもの。だからこそ子どもの頃から「食」に触れるって、とっても大切なことかもしれません。
さてこの日のメニューは「五目寿司」。教えるのは「まじかるれっすん」代表でもある鈴木真理先生(写真奥)と主任講師の大野さとみ先生(写真手前)です。
まずはじめに、真理先生が最初から最後までお手本を見せます。ちなみに「まじかるれっすん」で教えるレシピは全て、できるだけ簡単においしく作れるようにと真理先生がアレンジしたもの。
五目寿司の具を一つずつ切るところからスタートし、料理を進めていきます。子どもたちもこの後、自分で全部作らないといけないので、先生の手元を見つめるまなざしは真剣!
真理先生、手を動かしながらも、子どもたちに一つずつ問いかけていきます。「いんげんはなんで薄く切るのかな?」「これは砂糖だと思う?それとも塩?」「包丁は使った後どうするんだっけ?」などなど・・。
この日の五目寿司の材料には、干ししいたけ、かんぴょう、高野豆腐などの乾物類も使われていました。もちろん手元にあるのは水ですでに戻してあるものですが、真理先生、戻す前の乾物も見せながら、「なんで乾かすのかな?」「乾かさないとどうなる?」と子どもたちに質問。
子どもたちは一生懸命考えながら、「長持ちさせるため!」「カビが生えないようにするため!」と自分なりの答えを口にします。そして先生はそれも受け入れつつ、理由を説明していきます。一方的に教えるというより、一緒に考えながら進めていく感じでしょうか。
乾物って、あんまり使わないご家庭もあると思います。にじねこも生まれてこのかた、かんぴょうを扱ったことがないので、実物を初めて目の前にして興味津々。
家で使う食材って、作る人の好みがかなり反映されるので、案外使う食材も決まってきちゃうもの。そんな意味で、ふだん出合わない食材に触れられるのも、料理教室のいいところかもしれませんね。
さて、真理先生の「五目寿司」の完成です!洋皿に盛ると、和食でも雰囲気が変わりますね~♪
次はいよいよ子どもたちの番です。驚いたことに、みんな自分がやることをちゃ~んと把握していて、さっそく作業に取りかかります。
材料を切るところから始まり、五目寿司の上に載せる炒り卵を作ったり、具に味をつけたり・・。みんな、大人顔負けの料理人の表情です。
途中困ったことがあれば、先生たちがフォローしますが、基本的には子どもたちが自分で考えて作っていくのです。
さっき見た先生の手順をよーく思い出しながら、一つ一つ丁寧に料理を進めていく子どもたち。
すし酢も作らないとね。そしてごはんと混ぜて酢飯を作り、さらに味付けした具を混ぜます。
最後はきれいに盛り付け♪
ここは子どもたちの個性が出るところですね!大胆に盛り付ける子もいれば、よ~く考えてから盛り付ける子もいて、見ていて興味深いです☆
全員が自分で作り、最後はみんなで試食です。それまで緊張した面持ちだった子どもたちが、エプロンをとった途端、また元の子どもらしい顔に戻りました。みんな、自分が作った五目寿司はどうかな?
真理先生いわく、「子どもってなんでもできるんですよ。『子どもだから何もできない』んじゃない。」
ここでは子どもたちが自分で考え、自分で決めて、それに責任を持つ。先生がお手本は見せますが、切り方などは本人の意思に任せます。そして時に失敗しても、子どもたちはそこからまたいろんなことを学んでいくのです。
じつは「まじかるれっすん」には宿題があります。それは料理教室で習ったレシピを家で作るというもの。料理は火も包丁も使うので、真剣な気持ちがないと作れません。でもだからこそ、出来上がったときの喜びも大きいし、家族の「おいしい!!」という言葉が何よりうれしい!子どもたちにとっては、そんな小さな成功の積み重ねが、大きな自信につながっていくのかもしれませんよね。
*「まじかるれっすん」は各教室によって開催場所や時間が異なるので、くわしくはHP(https://www.magicallesson.jp/)でご確認ください。