新京成電鉄オフィシャルサイト

CiaOCiaOは新京成電鉄が運営するオフィシャルブログです

色鮮やかなスペインタイルで南欧の風を感じたい♪

陶工房Francesca

こんにちは。にじねこMiiです。

 

新京成線「北習志野」駅近くにある「陶工房Francesca(とうこうぼう フランチェスカ)」。スペインタイルや陶器の作品販売のほか、絵付け体験もできる工房です。『何事も経験』がモットーのにじねこ、もちろんやってみたい!というわけで、スペインタイルの絵付け体験をしてきました♪

陶工房Francesca

工房であるマンションの一室で出迎えてくださったのは、勝見美樹さん。部屋の中に入ると、所狭しと色鮮やかなスペインタイルや陶器が飾られ、テーブルには製作途中の作品が置かれています。ラテンの陽気な空気感に満ちていて、気持ちがパッと明るくなりますね。

陶工房Francesca

この日体験したのは「トライアルコース」。初心者のにじねこでも気軽に体験できるコースです。その中から選んだのは2枚組のコースターの絵付け(¥3,630)で、「クエルダ・セカ」というスペインの伝統的な絵付け技法で描いていきます。

 

「クエルダ・セカ」は15世紀頃に、当時支配下にあったイスラムからスペインに伝わったもの。日本の陶芸では、通常色をつけた後に釉薬を塗って窯で焼きます。でも「クエルダ・セカ」の技法はちょっと違うんです。最大の特徴は「釉薬で色をつけて焼くこと」。そのため焼き上がりは、釉薬の部分が少し立体的になり、まるで小さなピースを組み合わせて作ったモザイクタイルのような仕上がりになるのです。

陶工房Francesca

 

ではさっそく作っていきましょう。

 

まずは、勝見さんが事前にタイルに描いてくれた図案を、シャープペンでしっかりとなぞっていきます。シャープペンの芯の中に含まれる油分が、釉薬の水をはじいて堤防の役割をしてくれます。

陶工房Francesca

次に色のついた釉薬をスポイトなどで流し込んでいきます。タイルに下書きをした部分にそれぞれの色を流し込んでいくのですが、最初は加減がなかなか難しい!釉薬を出しすぎるとシャープペンで描いた境界線を越えてしまったり、あるいは表面がぼこぼこになったり・・。

 

でも勝見さんから、「大丈夫!直せますから。」と力強いお言葉。それを聞いてちょっと安心するにじねこ。

 

釉薬はあっという間に固まります。もしはみ出してしまったらシャープペンでまた上から境界線を描き、はみ出した部分は取り除いてフーッと一吹き。でこぼこになったところは表面を削って滑らかにし、ここでも一吹き。なんというか・・この細かいことは気にしないおおらかさ、好きです(笑)!

陶工房Francesca

タイルの中心部から外側に向けて、それぞれの場所に色釉薬を流していきます。思わず無言になって、自分の世界に入り込んじゃいますね~。ふだんの生活の中で、こんな風に何も考えずに何かに集中するときって案外少ないかも?これはある意味、とっても贅沢な時間ですよ。

 

ちなみに同じテーブルで絵付けをされていたこちらの生徒さんは「通年コース」で、勝見さんの工房に6年通っているそうです。

陶工房Francesca

境界線どうしの間が狭いと、釉薬がすぐにはみ出してしまうので色をのせるのが難しいのですが、さすが、こんな細かい絵も描けちゃうのですね!現在、通年コースを受講しているのは約10名。月1~2回くらいのペースで通う方が多いそうですよ。

 

ところで勝見さん、何がきっかけでスペインタイルの魅力に目覚めたんでしょうか?勝見さんは以前、家庭と仕事の狭間で悩んでいた時期があったそうです。そんな時ふと目に留まったのが、ご実家の壁に以前から飾られていたスペインタイルでした。

陶工房Francesca

色鮮やかで美しいそのタイル。日本人の感覚からすれば、細かいところまできっちりと仕上げられているイメージだったのですが・・間近で見てみたそのタイルは、予想に反してざっくりな仕上がりだったそう。それを見て勝見さん、思わず大笑いしながらこう思いました。

 

「なんだ。完璧じゃなくていいんだ!」

 

そしてこのことが勝見さんがスペインタイルの道に進むきっかけとなったのです。

陶工房Francesca

何が自分の未来に繋がっていくか、人生って分からないものですね。ご実家に飾られたスペインタイルはあるべくしてそこにあったのかな、とお話を聞いてふと思いました。

 

さてにじねこが絵付けし終わったものがこちらです。出来上がりはあんなに鮮やかな明るい色になるのに、色を塗っただけのタイルは淡いパステルカラーなんですよね。

陶工房Francesca

あとは窯で焼かれるのを待つだけ。出来上がりまで約3週間程かかります。工房の中にあるこちらの電気窯で、約1,000℃の高温まで上げながら13~14時間かけて焼くそうですよ。

陶工房Francesca

スペインタイル、ちょっと大雑把なところがあるにじねこの性格には合っていたようで、とっても楽しく絵付けを体験させてもらいました。そしてつい先日、焼き上がって受けとった完成品がこちら↓↓

陶工房Francesca

なんだか作ったのは自分なのに、とっておきのプレゼントを受けとったような気分♪ 世界にひとつだけの、自分が作ったスペインタイルです。

 

細かいことは気にしないで

のびのびとおおらかに。

 

色鮮やかなスペインタイルが、そんな風に元気づけてくれそうです。

 

以上、にじねこMiiがお送りしました。

 

デザイン: ©陶工房Francesca

 

 

 


この記事のカテゴリー: 北習志野 ショッピング, 雑貨・インテリア, その他, 体験・教室

この駅の記事一覧