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松戸で約200年の歴史を持つハイセンスな家庭用品店

松戸駅西口から徒歩4分。市民劇場の近くにある「山田屋の家庭用品」へ行ってきました!

キッチン用品をはじめ、掃除用品や手作りのカゴ、植木鉢などの日用品を幅広く取り扱う雑貨屋さんです。

 

「ガラガラガラ…」と重い音がするレトロな自動ドアをくぐって店内へ。

何気なく窓のところを見てみると、なんと「SINCE 1953」の文字が!1953年(昭和28年)というと、テレビ放送(もちろん白黒)が始まった年です!

 

そんなに昔からあったんですか?と店主の栗原さんにお伺いしてみると…。

「実は屋号ができたのはもっと前で、1831年(天保元年)からあります。もともとは私塾をしていたのですが、明治初期に学校制度ができたのをきっかけに辞めざるをえなくなりまして。葬儀用具店へ、さらに家庭用品店へと、時代の流れとともに変わってきたんです」

まさかの天保時代、江戸後期からあるという古い古い歴史のあるお店でした。

現在は10代目のお母さんと11代目の息子さん、そして看板猫のカノンちゃんの2人と1匹でお店を切り盛りしているそうです。

 

「私が小さい頃は、お店の前をよく馬が通っていたんです。陸軍の厩舎(馬小屋)が近かったもので、よく馬糞が落ちていました」と笑う栗原さんのお母さん。古い写真や文献をたくさん出して、お店の歴史を教えてくださいました。

新京成電鉄とも古くから繋がりがあり、スタンプラリーにご協力くださったこともあるそうです。

 

そんな歴史もあってか、店内には長い歴史を持つ物がいっぱい。「家庭用具店」という名前の通り、キッチン用品や掃除道具などの日用品が所狭しと並んでいます。

看板猫のカノンちゃんに案内してもらい、店内を物色してみると…。

 

美しいデザインで人気の柳宗理の調理器具、野田琺瑯のバットに月兎印のスリムポット、お料理好きの方なら誰もが知っているような名品がずらり!

 

奥の方には調理用具ばかりでなく、ピカソが愛用したといわれるOPINELのナイフ、堅牢なSTANLEYの水筒、煮沸消毒もできるほど温度変化に強いnalgeneのウォーターボトル…。男性にプレゼントしても喜ばれそうなアイテムもいっぱい。

 

こちらには全国の窯元から仕入れられた器が並んでいます。

窯元ごとに手書きの説明文が添えられているのも、愛情たっぷりですてきです。

 

栗原さんの息子さんに今イチオシのアイテムを尋ねると、こちらの「家事問屋のホットパン」をおすすめしてくれました。キャンプはもちろん、IHヒーターでも使えて便利なのだそうです。

 

上を見上げると、たくさんの手編みのカゴが。「タイガー魔法瓶」の看板がまたレトロでいい雰囲気。

仕入れのコンセプトを尋ねると、「『昔からあるもの、長く使えるもの』をコンセプトに仕入れを行っています」と教えてくれました。

 

そして「古さ」を感じない理由がもうひとつ。お店は栗原さんのご家族で少しずつDIYでリフォームをしているそうです。

こちらも店主さんがDIYで作ったという棚。ホームセンターから買ってきた木材を組み立てたり、昔からある什器にペンキを塗り直したり…。「奥の棚は『さすまた』で支えながら作ったんですよ」なんて時代を感じるエピソードも。

200年近くにおよぶ長い長い歴史のなかで、「水を飲むように、少しずつ絶え間なく変わってきました」と栗原さんのお母さんは笑います。

 

「新年、お箸を変えるだけでも気分が変わると思いますので、ぜひお気軽にいらしてください」と栗原さんの息子さん。

松戸の歴史の生き証人であり、長く使えるハイセンスな日用品のセレクトショップ「山田屋の家庭用品」。ぜひ訪れてみてください。

山田屋の家庭用品

Address

千葉県松戸市本町12−8

Tel

047-362-3119

営業時間

10:30〜18:30

定休日

月曜、火曜

備考

公式サイト:https://yamadaya.shop/

オンラインストア:https://yamadaya.shopselect.net/


この記事のカテゴリー: 松戸 ショッピング, 雑貨・インテリア

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