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懐かしいときをとどめた雑貨屋さん

京成津田沼駅から徒歩5~6分ほどの所にある「ユニテ」さん。オープンから間もないお店です。この辺りの商店街はシャッターが閉まった店舗が多かったのですが、ここ最近は、外国の食品や雑貨を扱うお店や行列ができるような飲食店が入ったりと、少しずつ活気を帯びてきている印象です。

店主の土田さんは、もともと服も含めた雑貨のお店で働いていた方です。
「かわいい雑貨のお店を始めてみたかった」というひと言に、長年の夢がたくさん詰まっている気がしました。

でも、ただの雑貨屋さんではない、地域に溶け込んだお店を持ちたかったのだそう。「ネットで簡単に物を手に入れられる時代にあって、実際に手に取って選ぶ楽しさがあり、お客さまとのコミュニケーションがはかれる実店舗でやってみたい」
そんな想いを持ち続けていました。


これは「ユニテ君」。お店のキャラクターです。かわいい!すき間時間に土田さんがコツコツ手づくりしています。カギに付けているお客さまもいるんですよ。
前はここに、ミユキ洋装店という店舗が入っていたそうです。
「『町の手芸のなんでも屋さん』みたいな感じで、自宅近くの気になるお店だったので、何度か様子をうかがっていました。編み物教室に集まるおばあちゃんたちが、みんなで輪になって編み物をしている光景がとても素敵で、印象に残っていたんです」
そのときは、まさか自分がここを引き継いで新しくお店を始めるなんて思ってもみなかったそうです。

でもご縁の糸は、確実に土田さんとつながっていたようです。お知り合いからの紹介もあり、ミユキ洋装店さんの後にお店を開くことになったのです。オープンするまでの3カ月ほどは、建築関係のお仕事をされているご主人と相談しながら、内装の工事を一緒に手がけたそうです。心強いですね~(^^)

懐かしい雰囲気のお店をイメージして、床と天井は柿渋を3度塗りした材木を使ったそうです。明るめの色がお店のものとよくなじんでいて、思わず見入ってしまいました。建築の本を見ながらご主人と決めたという天井の板。1枚ずつ角度を変えることで、市松模様に見えるように工夫されています。

準備期間のなか、記憶にあった以前のお店の様子がよみがえってきたといいます。

前のお店の方が置いて行かれたものは、文房具などの小物から大きなものまで、たくさんの物があったそうです。
「地域の方に、必要ならば持っていってもらおう」そう考えた土田さんは、店の外に並べて無料で配ることにしました。意外にも近所の方からの反応が早く、すぐに無くなってしまったとか。多くの編み棒やビーズ、中でも古い糸は現在もメーカーにあり、紙の台紙を使った同じデザインのダルマの糸を、お店に置くことにしたそうです。

「ご近所の方々とのコミュニケーションが楽しくて。『これ探していたんです』なんて言われると、やってみて良かったと思いました。もし私ではない方が店舗に入っていたら、全部捨てることになっていたかもしれないと思うと、残されたものが活かされて、ミユキ洋装店の方も喜んでくれているような気がしました」

「このお店に背中を押された気がする」と土田さん。今までミユキ洋装店の方がこの地でつないできた人とのご縁を、今度は自分がつなげていきたい、と笑顔で話してくれました。

ユニテ

Address

千葉県習志野市津田沼4-1-23

営業時間

11:00~20:00

定休日

月曜日

備考

unite.chiba@gmail.com


この記事のカテゴリー: 京成津田沼 ショッピング, 雑貨・インテリア, 洋服・アクセサリー

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