新京成電鉄オフィシャルサイト

CiaOCiaOは新京成電鉄が運営するオフィシャルブログです

アフガニスタンの大地の恵みをいただくサフランとドライフルーツの店

こんにちは。にじねこMiiです。

新京成線「松戸」駅から歩いて15分ほどのところにある「BAHAR(バハール)」は、アフガニスタン産のサフランやナッツ、ドライフルーツを販売するお店。アフガニスタン出身のバブリ・アシュラフさんと奥さまの愛さんがやっていらっしゃいます。

日本ではアフガニスタンといえば紛争やテロ、タリバンといったイメージをもつ人が多いかもしれません。でも実は地上ではサフランやさまざまな種類のフルーツが栽培され、地下にはラピスラズリといった資源が眠る豊かな国でもあるのです。愛さんは初めてアフガニスタンでフルーツを食べたとき、そのあまりのおいしさに感動したそうです。

ナッツやドライフルーツは、アフガニスタンの人たちにとってとても身近な食べ物。子どもたちのおやつやお茶うけ、あるいはお客さまへのおもてなしになくてはならない存在です。「BAHAR」ではそんなアフガニスタンの大地で育まれたドライフルーツやサフランを、農家からフェアトレードで直輸入しています。

フェアトレードというのは「公平・公正な貿易」のこと。開発途上国の生産者や労働者の生活改善や自立のために、原料や製品を適正な価格で継続的に買うことを指します。

農薬や砂糖、油などよけいなものは使わず、着色もしない。人の手で摘み取られ天日干しにされたドライフルーツは、ナチュラルなおいしさと評判です。ちなみにお店で一番人気のドライフルーツは「ミックス(定価¥600/税別)」。9種類のドライフルーツやナッツが入っており、いろんな食感や味が楽しめるのがポイント♪買って帰って家でいただきましたが、どれもあとをひくおいしさでついつい手が伸びてしまいます。

このほか(「ミックス」の中にも入っているのですが)「あんず」「ブラックレーズン」(どちらも定価¥600/税別)も併せて購入しました。それにしても見てください、このあんずの大きさ!

世界遺産「バーミヤンの遺跡」があるバーミヤン州でしか栽培されない品種で、なんとテニスボールほどのサイズの実の種を取って裏返し、棒状にしたものをドライフルーツにするそうです。

さてお店のもうひとつの看板商品サフラン。サフランといえば、スペイン料理「パエリア」の色づけなどに使われるイメージでしょうか?日本ではあまり身近な存在ではありませんが、お店ではサフランのいろんなレシピが載ったリーフレットをいただくこともできるので、出会ったことのない味にチャレンジしてみるのも楽しいかもしれませんね。

アフガニスタンではサフランティーとして飲まれることも多いそうです。筆者はハーブをミックスしたお茶「サフランレモングラス&レモンバームティー(定価¥1200/税別)」を買ってみました。レモンの香りがさわやかです!水出しにしてそのままいただきましたが、甘味を加えてレモネード風にしてもおいしいんだとか。

ちなみにアフガニスタンでは、日本と同じように緑茶もよく飲まれると聞いてびっくりしました。「カルダモン」というスパイスを加えるのが定番とのこと。

 

駐日アフガニスタン大使館にも勤務されているバブリさん。サフランとドライフルーツの輸入販売を始めたのは、故郷のために少しでも何かできることはないか?と考えたことがきっかけでした。アフガニスタンでは女性の仕事がまだまだ少なかったため、その就労支援をしたいと思い、4年ほど前にサフランのネット販売を始めたそうです。

でもなぜサフラン?

実は背景にはこんないきさつがあります。

アフガニスタンでは紛争が長く続いてきた中で、アヘンの原料であるケシが広く栽培されてきました。ケシは高値になるため、それを収入源とする農家が多かったのです。国はその状況を打開するため、ケシに代わる作物として、やはり高値で取引される高品質サフランの栽培を推し進めていきます。その甲斐あって、最近ではアフガニスタン産サフランは、国際的にも高く評価されるようになってきました。

サフラン栽培には多くの人手が必要なため、サフランを買い取ることは女性の雇用を生み出すことにも繋がります。その後、バブリさんはドライフルーツの輸入も手がけるようになり、これまでネットとイベント販売のみだったのが、今年3月には松戸に店舗もオープンすることになったのだそう。それがこの「BAHAR」です。

「BAHAR」は「春」を意味しています。アフガニスタンでは春分の日が新年にあたり、7種類のドライフルーツやナッツを水に浸した「ハフト・メワ」という飲み物を飲むのが習わし。砂糖を入れなくても、果物そのものの甘味でまるでフルーツポンチのようなおいしさなんだとか。

ああ、聞いていて筆者も試してみたくなりました!

文化は違えど、私たちと同じように新年の訪れを喜びあうアフガニスタンの人たちの姿が目に浮かびました。

現在タリバンが政権を握り、いまだ混迷のさなかにあるアフガニスタン。女性の権利がまた奪われるのではないかという懸念も強まっています。私たちがふだん耳にするアフガニスタンのニュースは、そのほとんどが国やタリバンに関するもの。でもその奥には、私たちと同じようなごくふつうの人たちの暮らしがあるんですよね。

アフガニスタンの人たちが早く平穏な暮らしを取り戻せますように、と願わずにはいられません。

バブリさんはSNSでも積極的にアフガニスタンの生の情報を発信しています。

↓↓

https://twitter.com/AfghanSaffronJP?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

 

またお店だけでなく、こちらのサイト「アフガンサフラン」でも購入することができるので、ぜひ覗いてみてくださいね。

↓↓

https://www.afghansaffronjp.com/

 

ナッツ&ドライフルーツのお店「BAHAR(バハール)」

Address

千葉県松戸市小山35-2 松戸パレス107

Tel

047-317-6997

営業時間

平日 11:00ー17:00
土曜日 11:00ー17:00

定休日

日曜日


この記事のカテゴリー: 松戸 グルメ, ショッピング, 食品・飲料, お持ち帰りグルメ

この駅の記事一覧