2019.07.22
おもしろいことが始まる?!クリエイターが集う八柱のスポット「せんぱく工舎」~前編
こんにちは。にじねこMiiです。
今回は松戸市の八柱にある、ちょっと不思議なとっておきスポット「せんぱく工舎」をご紹介します。
何がとっておきかって・・?じつはこちら、クリエイターやアーティスト、作家さんなど、様々なジャンルのものを「創り出す」人たちと、自由で個性的なお店を営む店主さんたちが集まる場所なんです。今回「せんぱく工舎」の魅力を余すところなくお伝えするため、前編と後編に分けてお送りしたいと思います。
「せんぱく工舎」とは?
「せんぱく工舎」は新京成線八柱駅から徒歩15分ほどの場所にあり、ブルーグレーの外観が目印。中心部から少し離れていることもあってか、地元八柱でも認知度はまだまだこれからといったところ。まさにこの先が楽しみな大注目のスポットなのです!
ここはもともと船舶会社の社宅として使われていた、築およそ60年の建物。平成に入ってからは使われずにいましたが、八柱にある「omusubi不動産」の運営により、シェアアトリエとして生まれ変わり、昨年2018年6月にグランドオープンしました。
2階建ての「せんぱく工舎」の中はそれぞれが部屋になっており、各入居者がリノベーションできるのが特徴です。2階はクリエイターや作家さんがアトリエや事務所として使う空間。こちらはふだん一般には公開されていません。まさに「シェアアトリエ」で、イラストレーターさんやあみぐるみ作家さんなどジャンルが違う人たちが集まり、おもしろいモノが生まれる場所なんです。
ちなみにこちらの写真は、以前行われたイベント時の2階の様子です。この日は、通常は公開していない2階にも入ることができました。
一方、1階は地域に開かれた場所として使われており、カフェやスコーン屋さん、書店などのショップが全部で5店舗入っています。広い庭に面した店の前にはウッドデッキが設置され、とっても開放的な雰囲気なんですよ!
では1Fのお店をご紹介していきましょう。
「星子スコーン」
「星子スコーン」は流山にスコーンの工房をかまえる星由香利さんのお店。もとはイベントや他店への委託のみの販売でしたが、そのスコーンのおいしさが評判を呼び、ファンが増えていきました。星さんが自分のお店を持ちたいと思い始めた頃にちょうど「せんぱく工舎」と出会い、八柱にお店をオープンすることに決めたのだそうです。
ではさっそく星さんご自慢のスコーンをいただきます。注文したのは「クリームティプレート」(¥1,000)。スコーン2個のほか、クロテッドクリームとジャム、ドリンクもセットになっています。ちなみにイギリスでは、クロテッドクリームはスコーンには欠かせないもの。濃厚なジャージー牛から作られた味わいのあるクリームです。
私もスコーンを2つに割って、クロテッドクリームとジャムをたっぷり載せていただくことにします!外はさっくり、中はしっとりのスコーンと最高のコラボレーション♡全部食べてしまうのがもったいないくらい。スコーンはもちろん店内で買うこともできます。
「『星子スコーン』には『個を育てるカフェ』っていうテーマがあるんです。」と星さん。ふだん看護師をやっている星さんが「星子スコーン」をオープンするのは月に10日間のみ。そのため営業日以外は、別の人が一日店長をやったり、あるいはワークショップを開催したりしているのです。この日、店内では知り合いのアーティストさんの企画展も開催されており、コラボパッケージのコーヒーや、可愛らしい雑貨も販売していました。
「星子スコーン」では、常連さんがキッチンにいる星さんに、カウンター越しに話しかけている姿がよく見られます。
「皆さんいろんなことを話しにきて、なんだか私、お母さんみたいなんですよ。」
そう言いながら笑う星さんは、なんだかうれしそう!カフェを通じていろんな人とのつながりを楽しんでいる、そんな印象を受けました。
【星子スコーン】
<営業時間>
※2019年8月より営業時間が変わりますのでご注意ください。
〜7/30:8:00-11:00、13:00-17:00
2019/8/1以降:13:00-17:00
<営業日>
毎月25日から翌月の5日まで(31日は定休日)
*月により変更もあり。詳しくはHPでご確認ください。
「せんぱくBookbase」
「せんぱくBookbase」は店主が日によって変わる、ちょっと個性的な本屋さん。小さなお店ながらも、店内には新刊、古書を問わずいろんなジャンルの本が並んでいます。また奥にある和室はイベントの時などに利用するんだとか。
ここはクラウドファンディングによってつくられたお店です。クラウドファンディングというのは、企業や個人がインターネットでアイディアを出し、不特定多数の賛同者から出資を募るシステムのことです。呼びかけたのは絵ノ本桃子さん。何人かいるシェア店主の責任者です。3人のお子さんがいらっしゃる絵ノ本さんが、毎日一人でお店をやるのは現実的にちょっと難しい。それならば本屋をやりたい人たちで、日替わりで店主をやってみては?という発想なんだとか!皆さん、ふだんはそれぞれの仕事をやりつつ、店主を楽しんでいるそうですよ。
「せんぱくBookbase」に置いてある本の最大の特徴は、店主さんたちのおすすめの本であること。一般の書店では、新刊が出ると本はどんどん入れ替わっていってしまいます。でもここでは、出版の新しい古いにかかわらず、誰かに読んでほしい本を置いているのです。
各シェア店主さんのコーナーにある本は、どれも選りすぐりで個性的!日本を代表する作家の本から、ちょっとマニアックな旅の本まで、ユニークな顔ぶれです。本棚には各店主さんからのメッセージが貼られており、読んでみるとそれぞれの視点があっておもしろい。お気に入りの店主さんを見つけるのも楽しそうです♪
「『そういえば私、本が好きだったよな~。』と思う人が集まってくれるとうれしいですね。」絵ノ本さんはそうおっしゃっていました。
【せんぱくBookbase】
<営業時間> 日によって変わります。
<定休日> 火曜日、他は不定休
*各月の営業日・営業時間はTwitterでご確認ください。
→https://twitter.com/bookbase1089
「俵珈琲」
「俵珈琲」の店内に一歩足を踏み入れると、そこはグリーンの空間。インテリア雑誌の中に出てきそうな落ち着いた雰囲気の中、メニューを開くと、あら、意外や意外!ホットサンドやトーストなどの洋風料理の他に、和風や台湾風のメニューもありました。
その中から選んだのが「ルーローハン」(¥980)。台湾風の豚肉の角煮丼です。しっかりと元気をつけたいときにおすすめの一品。中国のたまり醤油を使っており、お客さんが食べやすいようにと、香辛料は控えめにしているそうです。この日のセットについていた小鉢は、ひじきと切干大根。どちらも一工夫加えた、さっぱりとした味付けで、がっつりお肉のルーローハンにとてもよく合いました。
食後は「バニラブリュレラテ」(¥630)でほっと一息。カフェラテに焦がしカラメルが効いていて、女性に人気というのもうなずけます。
「俵珈琲」には、小さいお子さんと一緒に足を運んでくれるママが多いそうです。二人の子育て経験があるオーナーの犬飼忍さんは、小さな子と一日中向かい合うママたちの大変さを知っています。もちろんわが子はかわいいけれど、でもママにも息抜きは必要。だからお店はベビーカーOK!
「ママたちが少しでも安らいだり、ホッとできる時間を過ごしてくれるとうれしいですね。」と犬飼さんは言います。お店って、きっとオーナーさんのカラーがそのまま映し出される場所なんでしょう。「俵珈琲」は犬飼さんのおおらかな雰囲気と相まって、ゆっくりと自分の時間を過ごしたくなるカフェです。
【俵珈琲】
<営業時間> 9:30~17:00
<定休日> 火曜日、他は不定休
*詳しくはInstagramでご確認ください。
→https://www.instagram.com/tawaracoffee/?hl=ja
次回、後編へ続きます。
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