2019.02.26
純粋にコーヒーを楽しみたい人へ
こんにちは。にじねこMiiです。
新京成線で「千葉中央」行の電車に乗ると、新京成線からそのまま京成千葉線へとつながり、乗り換えなしで千葉方面まで行くことができます(直通でない場合は「京成津田沼」駅で乗り換え)。
その京成千葉線の駅の一つ、「みどり台」駅から少し歩いた場所に、小さな一軒の喫茶店があります。
店名は「純喫茶シノダ」。
とりたてて目立つ看板があるわけでもなく、うっかりするとそのまま通り過ぎてしまいそうなほど、こぢんまりとした喫茶店です。
蔦に覆われたお店の中に入ると1Fはカウンターだけの席。「純喫茶」という名前から想像する昭和のイメージとは違って、さわやかな白とスカイブルーを基調とした内装で、すっきりとモダンな印象の喫茶店です。
アンティークショップで見つけたという、天井から吊り下げられたグリーンの灯りがレトロ感を添えていて素敵!
ちなみに「純喫茶」というのは、アルコール類を扱わず、コーヒーや紅茶類だけを出す喫茶店のことです。昭和初期のころ、昼はコーヒーを出し、夜は女性が接客してアルコールを提供する喫茶店もあったため、これと区別するために作られた言葉なのだそうです。
2Fはテーブル席ですが、とても居心地のよさそうな落ち着いた雰囲気。自分だけの時間をゆったりと過ごせそう!
今現在「純喫茶シノダ」にあるのは、数種類の自家焙煎コーヒーやカフェオレ等の飲み物がメインですが、今後はフードメニューも加える予定とのこと。
さて、このお店のコンセプトは「感覚的に飲めるコーヒー」。篠田さんがお客さまの要望を聞いた上で、それに応え一つ一つ淹れるというもの。
篠田さんにおまかせでコーヒーを淹れてもらいました。出てきたのは、アフリカ・ケニアの「ニエリ地区」で栽培された深煎りのコーヒー。とても香りが豊かで、雑味のないクリアな味という印象でした。普段はコーヒーにミルクを入れる筆者ですが、このコーヒーはブラックで飲みたい味。
最近はコーヒーでも「○○のような柑橘系の香り」など、より専門的・説明的に語られることが多くなったという篠田さん。
でも篠田さんが考えるコーヒーはそんな難しいものじゃなく、もっと感覚的なもの。学問的なことや理屈はこの際脇に置いておいて、その一歩手前、シンプルに「おいしい!」と楽しめるコーヒーなんです。
最近篠田さんが作った「あおい浜辺」というオリジナルコーヒー。これはイベント出店の時だけ買うことができるコーヒーです。
買う側はこのパッケージを見ていろんな想像を膨らませます。そのタイトルや写真から、どんなコーヒーなのかと思いを巡らせ、そして「ああ、飲んでみたい!」と思う。理屈ではなく、まさに感覚で楽しむコーヒーなのです。
最近はお店の雰囲気やメニューも、おしゃれでスタイリッシュなコーヒー店が主流です。飾らないシンプルなコーヒーにこだわり、ひとつひとつ丁寧に入れる「純喫茶シノダ」のようなお店は少数派かもしれません。
でもだからこそ、気分に合ったコーヒーを時間をかけて淹れてもらう。そしてちょっとゆったりとした時間を過ごしてみる。そんな風に純粋にコーヒーを楽しめたら、それは最高に贅沢な時間なのかもしれません。