2016.09.28
定食がうまい!老舗喫茶店
喫茶 かりん
北習志野駅をおりてすぐのアーケード商店街 JuJuきたなら には1970年代から営業している喫茶店があります。それがこの 喫茶 かりん です。昭和のレトロ感たっぷりの入口階段をのぼってゆくと・・・
そこには時代を感じさせない「居心地の良さ」がありました。そこかしこのテーブルからお客さんの談笑が聞こえ、1人で来店されたお客さまは新聞を読んだりBGMに耳を澄ませたり、と思い思いの時間を過ごしています。う〜ん、落ち着く。
さっそくアイスコーヒーを注文しようとしたところ・・・おやおや?店主さんは厨房で忙しそうにフライパンを振っています。喫茶店に軽食メニューがあるのはごく普通のことですが、何だか「軽食」とはいえないような「火力」というか「気迫」を感じます。ちょっとお話を聞いてみましょう!
店長の鈴木さんは71歳。まだ30代の前半だった頃にサラリーマン稼業をやめてこの喫茶店をOPENしたそうです。「40年前はこの北習志野にもっともっとたくさんの人が歩いていたんですよ」。鈴木さんはとってもお話好きで、どんどん会話をふくらませてくださいます。「それでお客さんに振り向いてもらうために、何か特徴ある商品を販売しようと思い定食メニューを充実させていったんです」
こちらの 牛スジ煮込み定食(780円)は鈴木店長イチ押しの逸品です。味噌汁、冷奴、漬物までついて実に豪華!写真だけ見ると喫茶店ではなく定食屋さんにいるようです。
しっかりとした味付けで白い御飯がススム、ススム!「うちのお店はリピーターが多いんですよ」という鈴木店長の言葉に大きくうなずいてしまいます。「それと焼肉定食も人気だし、昔ながらのナポリタンも頼んでくれる人が多いですねえ」
アイスコーヒーは450円。ですが、定食を注文した場合はプラス250円で注文できます。さらにデザート付き!もちろん紅茶、ウーロン茶の用意もありました。ところで店名の「かりん」はどこからとったのでしょうか?
「ずっと昔、このお店の下でお花屋さんが営業していてね。かりんの鉢植えを販売していたんですよ。それが理由かな。あと語呂もよいでしょ?」と、鈴木店長は笑いました。「最近は『スマホで検索しました』っていう若者も来てくれるようになってありがたいんです。この喫茶店で働くことは私の生き甲斐。やめたら何にもできないし、すぐボケちゃうよ」と嬉しそうに話す表情からは、まだまだこのお店をつづけていきたいというポジティブなお気持ちが伝わってきました。
ちなみに・・・
喫茶店の上の階にはこんな垢抜けたお店が。Darts & Sports Bar Full Back です。サッカーW杯などのスポーツ観戦や友人同士のダーツ大会が気軽に楽しめるそうです。心地よい空間には時代を問わずに人が集まるんですね。ではでは、チャオチャオ〜♪