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昔、千葉公園は鉄道連隊の演習場だった

鉄道連隊遺構

千葉駅近くの千葉公園。かつてこのあたりには、旧陸軍の鉄道連隊があったそうです。
鉄道連隊とは、戦地で鉄道の建設や修理、運転などに従事する連隊のこと。

千葉公園のある場所に鉄道第一連隊演習場があり、架橋演習やトンネル掘削演習、敵の鉄道を破壊する訓練なども行っていたのだとか。

IMG_6523 鉄道連隊遺構

 

公園内には当時の遺構が残っています。

鉄道連隊遺構
架橋演習に使用したコンクリート製の橋脚。

 

IMG_6510
トンネル工事演習に使用したコンクリート製ドーム。

 

鉄道連隊遺構
ドームに貼付してあったプレート。

 

鉄道連隊遺構
昭和6年6月竣工と書かれています。

 

鉄道連隊
ドームがある場所は、モノレールの千葉公園駅のすぐ近くでした。

 

鉄道連隊遺構
公園内にある荒木山は、鉄道連隊ラッパ手の訓練が行われていたことから、「らっぱやま」と呼ばれていたそうです。しかし、殉職した荒木大尉の銅像がこの丘に建立されたため、それ以降は「荒木山」と呼ばれるようになったとのことです。

 

鉄道連隊遺構
荒木大尉を悼んで鉄道連隊が建立した銅像は、戦時に金属供出することになり、現在はありません。

 

このほか、ウインチ台の跡だといわれるコンクリ ート塊もありました。そういう過去があって、今の私たちの生活があるんですね。。。
ちなみに、新京成電鉄の線路は、鉄道第二連隊が演習用に敷設した線路を、戦後に活用したものなんですよ。

 


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