2015.05.08
中山さんぽ~その1☆東山魁夷記念館
おでかけが楽しい季節になりましたね♪
今回はちょっと足を伸ばし、新京成から乗り換えても便利な街までおでかけしてみたいと思います☆
昨年の春に散策した市川真間エリアは、「おでかけ日和」でご紹介していますので、お近くの新京成線の駅で見つけてくださいね。
今年、ご紹介したいのは、市川市と船橋市をまたぐ中山エリア。
新京成線からは、京成津田沼駅で 1,2番ホームの京成線 船橋 上野方面に乗り換え「京成中山」駅で下車♪
昔ながらの情緒が溢れる街「中山」。
全4回でお届けする第1回は、東山魁夷記念館。
20世紀の日本を代表する日本画家、東山魁夷は「私の戦後の代表作は、すべて市川の水で描かれています」と語るとおり、およそ半世紀を市川で過ごしました。
留学したドイツの街並みを思わせる美しい建造物の中には芸術家の人生を追想できる作品や資料がたくさん並びます。
市外からの来館者も多く、中にはわざわざアメリカから「どうしてもここに来たかった」と訪れた方も!
1Fの展示室は、愛用した絵の具や関連書籍など、資料の展示がメイン。
自宅での制作風景、作品が生まれた背景を感じることができます。
また、川端康成と親交が深く、その作品の装丁も手がけており展示されている書籍の中には、貴重な直筆の装丁本も。
しかも題字は、川端康成本人によるもの!直筆ならではの金色の絵の具深い光沢はお二人の友情を物語るよう。
現在は「京洛四季」と銘打たれた約3年を費やした京都取材にまつわる作品を展示中。真摯な取材を重ねて風景画を描いた東山魁夷は、たとえば、桜の木の上に満月が浮かぶ画のためにスケッチの際は、満月の時刻を調べて現場に赴いたといいます。
セリグラフ(シルクスクリーン)作品の展示が中心で、その原版である版木の展示もあります。
通常は捨ててしまうものですが、版画工房にたまたま保管されていたものが発見されたのだとか。その刷りの工程も展示されており、だんだんと作品ができあがっていく様子が分かります。
2階の展示室には、なんとその原画があり、陰影の表現の差などを見比べることができて楽しい!20点ほど展示されている作品の解説には、文筆家でもあった本人のコメントを使用し、分かるものは取材地も記載されています。
今年は開館10周年ということもあり、10月24日~12月13日に開催される10周年記念特別展では、他の美術館からも作品を集め、直筆作品も多数展示されるので、楽しみですね!
2階の休憩室にある「よせがき帖」のコメントには、館員がすべて返事を書いているそう。中にはいつも書いてくれる来館者もいらっしゃるそうでまるで交換日記のようですね。
1階の多目的室では通常はDVDの上映(無料)が行われており、時には講演会が行われることも。
DVD上映に加え、庭園、ミュージアムショップ、カフェレストランはチケットがなくてもOKなので、気軽に訪れてみてください。
「KAIIの森」と名付けられた小さな庭園には、作品にもしばしば登場する白樺の木ものびのびと育ち散策しながらその世界観を感じられます。
作品鑑賞のあとは、ミュージアムショップも楽しみのひとつ。ポストカードや便箋、図録、エッセイなどの書籍に加え、文房具やバッグなどオリジナルグッズがたくさん揃います。
私は一筆箋と、小さな風呂敷を購入♪ 有名作品とは違うコミカルなタッチの作品グッズもあり楽しめます♪ 観覧の記念にいかがですか?
明るい陽射しが差し込む カフェレストラン「白馬亭」ではKAIIの森を眺めながら、軽食を楽しめます。
人気のハヤシライスはオススメ! 実は、老舗フレンチ「上野精養軒」の系列店で、お味はもちろん本格派♪
他にもサンドイッチ、カレーもありますよ。
食後にいただいた紅茶はドイツの「ロンネフェルト」のもの。美しいタイマーが、飲み頃を教えてくれます。
上野精養軒が白馬亭のために作るオリジナルの季節のケーキも人気です。
「さくらのチーズケーキ」は、残念ながら取材した日までの限定でしたが、翌日からは「マンゴーレアチーズケーキ」が販売開始☆
甘酸っぱくて初夏にピッタリのスイーツ♪ ホワイトチョコのデザインも素敵です。
「楽しい仕事です」ととびきりの笑顔で話してくれた店長の日沼さんは、開館からずっといらっしゃるそう。
とても居心地が良いお店で、記念館の帰りに寄って、そのままリピーターになる方も多いというのもうなずけます。
名残惜しいですが、次のおでかけスポットに参りましょう♪
次回は、中山の憩いの場「清華園」をご紹介します。
お楽しみに!
白馬亭
Address
Tel
営業時間
定休日
この記事のカテゴリー: 京成中山 記念館・博物館・映画館