2016.05.23
愛情タップリ!たい焼屋さん
アレ、何食べてるの〜?
松戸駅西口近辺を歩いていたところ、とびっきりの笑顔で たい焼 を頬張る青年に遭遇。「美味しそうですね〜。このお店、よく来るんですか?」と質問すると、「高校生の頃に松戸の予備校に通っていて、当時よく食べていたんです」とのこと。この青年、現在は就職活動中の大学生で、本日は就活イベントに参加するため松戸にやってきたそうです。その笑顔と社交性があればきっとどこの会社でもうまくやっていけるはず!頑張ってね!・・・・と、それはさておき↓↓↓
たい焼 きくや
※松戸駅西口から徒歩3分弱。
さきほどの青年が美味しそ〜うに頬張っていた たい焼 を販売しているのがこちらのお店です。いやはや何とも時代を感じさせる店構えですねえ・・・。いったい何年位前から営業しているのでしょうか。そして平日にも関わらず行列ができているところから判断するに、きっと何か特別なたい焼なのに違いアリマセン。さて、どんな商品があるのかとのぞいて見ると・・・え、えええ???
何と商品は たい焼(160円)のみ。昨今のたい焼屋さんは「抹茶たい焼」や「クリームたい焼」や「白玉たい焼」などメニューが豊富で、さらには「かき氷」や「たこ焼」まで販売しているお店もあるので、この潔いまでのシンプルさ、あるいは頑固なまでのストイックさには何だか驚かされます。いったいどんな たい焼職人さん が(皮を作る手つきを見ていると「職人さん」と呼ばざるを得ません・・・)作っているのでしょうか?
こちらが店主さんと奥様です。職人さんならではの厳しい表情に一瞬ひるんでしまいますが、よ〜く写真をご覧ください。笑顔が滲みでておられます。勇気を出して「お店はいつから営業してるんですか?」と質問すると、「創業は昭和44年11月1日だよ」と優しく教えてくれました。以来、奥様と二人三脚でたい焼をつくりつづけているそうで「当時は1匹20円だったんだよ」「『およげたいやきくん※』が流行ったときは大忙しでねえ・・・」などなど思い出話を語ってくれました。
※「およげたいやきくん」は1977年にヒットした流行歌。
創業当時からの味を守り続けているからこそ、創業当時からのお客さんも多い。若者だけでなく店主さんと同年代の方々も次々と来店されては、言葉を交わし、笑顔を咲かせ、たい焼を どっさり 購入して帰ってゆきます。職人さんとお客さんと商品とそして笑顔、そんな必要最小限のものだけでお店が続いてゆく。何だか商売の真髄を見たような気がします。
贈答用ボックスも用意されています。こんな立派なボックスに包まれて手渡されたら、本物の鯛よりも高級なものをいただいたように思ってしまうかもしれません。
「お土産用に」とお店に立ち寄られたお二人にカメラを向けてハイ、チーズ。写真左の女性は松戸近辺に在住しており、もう十何年もこちらのお店を利用しているそうです。お土産、喜ばれましたか?美味しくいただけましたか?
さて、こちらがその たい焼 です。風格はタップリ。手にすると ズッシリ くるのはきっと餡が タップリ 入っているからでしょう。アツアツ の皮に指をそえて ザックリ と割ってみると・・・そこには タップリ どころか ギッシリ 詰まっているのではないですか〜♪いただきま〜す・・・と、食べてしまったので中身の写真はアリマセン。みなさまもぜひご自分の目で確かめてくださいね。
それではチャオチャオ〜♪